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和歌山毒物カレー事件(1998年7月)で、和歌山地裁は、殺人罪などに問われている林真須美被告の事件についての逮捕前の発言を放送したビデオテープ(2本)の証拠採用を決定した(3月)。民放4局(8番組)の録画を約10分間に県警が編集。弁護側は黙秘方針で、検察側は被告の署名押印のない逮捕前の発言を「供述調書」として証拠申請していた。供述録取書など証拠能力などについて定めた刑事訴訟法322条による採用は初めて。在阪と同県の民放6社は「報道目的以外に利用されるということであり、国民の報道機関に対する信用を失う」とする抗議声明を発表。6社とNHK大阪放送局は地検に証拠の取り下げや地裁には証拠からの除外を申し入れた。