イラク戦後の復興活動支援として、戦後初となる戦地への陸上自衛隊の先遣隊がイラク南部のサマワに到着（1月）。日本新聞協会、日本民間放送連盟、防衛庁の3者はサマワでの現地取材ルールについて合意した（3月）。3者が交わしたのは、宿営地など立ち入り制限区域への取材についての遵守事項を記載した「立ち入り取材申請書」など4文書。同文書のなかでは、報道機関が入手した安全確保等に影響するため、報道しないと約束した情報については、「防衛庁又は現地部隊による公表又は同意を得てから報道します（それまでの間は発信及び報道は行われません）」との文言が盛り込まれた。事前検閲を含んだ一連の文書は防衛庁が示したたたき台に沿っての協議だったため、交渉は報道側に不利に働いた。